2009年7月24日金曜日

2005年ヴォルネイの水平試飲 ニコラ・ロシニョール by 平野弥

比較試飲会:2005年ヴォルネイの水平試飲 ニコラ・ロシニョール
主催 ワイン専門平野弥 @Vin et cuisine A.k.



ニコラ・ロシニョールや地質に関する資料が合計7枚。うち3枚の地図ははじめてみるもの。
週末18:00開始と難しい時間のせいか集まりが悪かったこともあり、なんとなく勉強会っぽい雰囲気で
開始。

平野さんが以前ニコラ・ロシニョールに尋ねたとき、グラッパ・アンティエール(すべて入れる)すると
キャンディーっぽさが出るのでやらない と言われ除梗していたそうですが、2005年からは果梗も
入れるようになったそうです。



・前菜
 食事のコメントは書き忘れてしまったが、中央の味噌っぽいのはパンにつけるとおいしかった。
 左のマッシュルームみたいなものは酸味が利いていた。

・シュブロのクレマンで乾杯
 甘い香り。ピキーンと舌中と側面に酸がくる。フワフワした柔らかい余韻。

<基本の村名>
・2005 Volnay(ヴィルネイ)
 甘く低い香りで、スワリングすると華とスパイシーな香りが発つ。
 ジーンと少し低域の味で、フワフワと柔らかい渋みがきて、舌奥でじんわりとやさしい。



<対照的な2点の比較>
・2005 Volnay 1er Cru Taillepieds(タイユピエ)
 村名Volnayに加えて、薬草、甘くジューシーな香り。ブルゴーニュグラスに入れ替えると
 色々なミント、タイム、ローズマリーなどのハーブが融合したような爽快で華やかないい香り。
 味わいは柔らかく、ピンと張りつつやさしい。きれいな緑色の梅の実のニュアンスがある

・2005 Volnay 1er Cru Caillerets(カイユレ)
 干し葡萄の香り。味わいは果実味の甘さが舌にジンジン、じわじわとくる
 年末 と比べると、少しこなれた感じ。 カイユレは小石という意味とのこと。
 (タイユピエとカイユレはリストと逆に提供された)



・テリーヌ
 肉の歯応えが程よくあり、素材の甘味、ピクルスなど添えられている。
 これらが試飲中のワインとばっちり合い、おいしい。

<ここから、その他プルミエ・クリュの試飲>
・2005 Volnay 1er Cru Santenots(サントノ)
 柔らかく甘い少しミルキーな香り。酸がやさしく、じんじんと圧倒していく。
 後半も酸がジンジンと柔らかく伸びていく



・2005 Volnay 1er Cru Ronceret(ロンスレ)
 深くジーンという香り。酸が少し発ち、ジワーとしてモワモワと柔らかい香り。
 ボリューム強く出たあと速く引き、その後にジワーっと味わいがにじみ出てくる。少しだけヨーグルト

・2005 Volnay 1er Cru Chevret(シュヴレ)
 墨をすったときの香り、オーク、グローブ、深い森、深いハーブ、栗、甘栗などボリュームと要素の
 多い香り。 じんわり、ジワジワ、ジーンと旨味が出てくる。最後まできれいに旨味と強い香りが
 出てくる。ここまでの畑とは大きく異なり、香り、味ともにボリュームがある。

・2005 Volnay 1er Cru Fremiets(フレミエ)
 根セロリ、ゆり根の香り。柔らかく、やさしい香り。
 味は少し渋めだが、酸があり、果実味があってバランスがよい。栗、ヨーグルト風味もあり、おいしい。



・タルトフランペ
 こちらもキノコ類の香りや風味がワインと合っていておいしい。

・2005 Volnay 1er Cru Clos Des Angles(クロ・デ・アングル)
 酸が強く、音にするとピヨーヨー、ジーン、じわじわという味わい。
 後で読んでみてもこのコメントは意味が分からない。



・あまだら?唐辛子とリードヴォーと鶏肉
 少し甘め設定のソースが浸み込んでいる。リードヴォーは柔らかく、鶏肉は肉質の甘味と食感が
 楽しめる。こちらもワインと合っていておいしい。

・2002 Beaune 1er Cru Les Reversees(ボーヌ・ルヴェルゼ)
 追加で出されたVolnay以外のボトル
 ・・・コメント記録も記憶もない。3月のコメント からするとおいしかったはずなのに。残念。



・デザート
 ヨーグルト、ショコラなどの風味。ブランデーが利いている

・グラッパ
 濃い(・・と手元のコメントに書いてある。写真みて、こんなの飲んだっけ?という感じ)
 背景に人がいませんが、簡単な画像処理で消してあります。寂しいワイン会ではありません。



本日も沢山おいしいものを飲ませていただきました。ご馳走様でした。
ペースが速かったのに増して、都合で昼食を食べられず、空腹で望んだのが少し失敗。