2009年8月28日金曜日

2005年ボーヌ&ポマールの水平試飲 ニコラ・ロシニョール (Nicolas Rossignol) by 平野弥

比較試飲会: 2005年ボーヌ&ポマールの水平試飲 ニコラ・ロシニョール (Nicolas Rossignol
主催 ワイン専門平野弥 @Vin et cuisine A.k.


ヴォルネイ2005年水平試飲の続編として、今回はボーヌ&ポマール2005年の水平試飲が開催された。まずサービスとしてジャイエ・ジルの白から開始。写真左はA.K.さん前の商店街道路。

・Jayer-gilles Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Blanc 2004
軽い酸、甘味、栗の実、パーマの香り。舌全体に厚みがくるがやさしい圧力。鉄分が舌先に残り、栗の甘皮の風味が鼻を抜ける。 さっぱりしておいしい。 香りが少しドーヴネ系


・小前菜 ホタテのタルタル、サーモン包み
口に放り込むとサーモンのしっとりした舌触りと甘味がきて、すぐにサーモンの香りが鼻に抜ける。その後に具材が色々入ったソースの野菜とネットリ系の甘味がきて、スパイスの実が引き締める。

・2005 Beaune(ボーヌ)
香り弱い。口に含むとぶわっと果実味が柔らかく膨らみ、舌中央奥にタンニンがたっふり積もる。後半にヨーグルト風味

・2005 Beaune 1er Cru Reversees(ルヴェルゼ)
菩提樹、果実がぶわっ、もわっとして、少しヒネた感じのある香り。舌先甘く、奥に酸


・前菜 左から鰹タルタル、新鮮な白レバー、リエット
白レバーは濃厚な味わいで、一切れでも強い風味が膨らむ。中国の良店にある香り、旨味の成分が多い。鰹タルタルやリエットはパンに乗せて食べると丁度よい強めの塩加減。

・2005 Beaune 1er Cru Clos des Mouches(クロ・デ・ムーシュ)
第一印象は強いが紳士的な面持ち。 白菜の香りなど特徴を持ち、口に含むと軽めにふわっとして、さくらんぼの風味を持つ。余韻の引きが早く、さっといなくなる。

・2005 Beaune 1er Cru Clos du Roy(クロ・デュ・ロワ)
温かみのある香り。非常に柔らかくほわほわしている。舌に鉄分が重く残る。


・魚 秋刀魚のニコラロシニョールのワインソース
ソースはニコラ・ロシニョールのワインを使ったもので濃厚で、ワインビネガーのようになっているがカボスの柑橘系成分が爽やかさを演出している。秋刀魚はさっぱりめの脂加減でソースと合っている

・2005 Pommard(ポマール)
Clos du RoyはPommardに近い位置ということからか、それと近い味わい。酸が強い

・タルトフランペ
いつも通り。A.K.さんの定番。薄い生地で少し甘めの設定。


・2005 Pommard Les Vignots(レ・ヴィニョ)
すごくさっぱりした味。癖がない。深みあるジーンとした香りと味わいが、寺の鐘のように舌に低く、長く響きわたる

・2005 Pommard 1er Cru Les Chanlins(レ・シャラン)
香りはClos du Royから同系統。酸が強い。余韻はすぐに消える。

・2005 Pommard 1er Cru Jarolieres(ジャロリエール)
これも香りは同系統。強い。酸が非常に強い。でもサッパリしている。塩気も強い。要素全体が強くポテンシャルは高いと思うが、好みではない。


・鴨のカシス風味
鴨は肉々しく、ソースは酸味が利いている。ポテトがおいしい。

・デザート プルーンのコンフォート
紅茶、ミルクの香り。プルーンはフレッシュ。
ソースはシャブリをじゃぶじゃぶ使い、グラッパを入れたもの。濃くも香り高く、バニラ、プルーンと合う。おいしい。


・2005 Volnay 1er Cru Fremiets(フレミエ)
 おまけで平野さんが追加してくれたヴォルネ フレミエ。
 根セロリの香り。変わらない雰囲気だが、酸を非常に強く感じた。



本日も合計10本と沢山飲ませていただきました。ご馳走様でした。
ボーヌ、ポマールの2005年はまだまだ非常にパワフル。ポマールよりボーヌの方が好み。本日の中ではClos des Mouchesが個性的な香りだったが一番好み。村名Beauneで十分おいしい。