2010年6月13日日曜日

ブラインドによるワインテイスティング講座  2010年6月

イベント ブラインドによるワインテイスティング講座
主催  Le Club de l'Esprit du Vin(ル・クラブ・ド・エスプリデュヴァン)
テーマ 距離感を掴む +持ち込み


・Domaine Cordier Pere et Fils Macon 2009
(コルディエ マコン)
濃い色で少しグリーンが入っている。甘いトロピカルフルーツの香りで中域の膨らみと少しの高いトーン。粘度は中位で舌にピリピリとくる。甘い蜜のボリュームがあり、グレープフルーツとオレンジの果実と皮の部分の味わい。前半ボリュームがきた後、スッと平面奥へ伸びていく。

・Domaine Cordier Pere et Fils Bourgogne Blanc Jean de la Vigne 2009
(コルディエ ブルゴーニュ・ブラン ジャン・デ・ラ・ヴィーニュ)
マコンと同じぐらいの色合い。香りも同一系統だが東洋のスパイス、八角などがあり、中央から波打つ。粘度もマコンと同じぐらいで、やわらかい果実の後に酸が覆うように伸びてくる。後半に栗の風味。グレープフルーツ以外の柑橘系の甘皮の渋み。

他の方(主にMさん、平野さん)のコメント通り、マコンにはライムの香りがあり、ラムネっぽさと、白桃っぽい果実と一体化した酸なのに対して、ACブルはミネラル、フローラルでワインらしい酸がある。マコンよりACブルの方が上級で、ドメーヌの出し値もACブルの方が高いとのこと。


・Denis Mortet 2004 Gevrey Chambertin "Mes Cinq Terroirs"
(ドニ・モルテ ジュヴレ・シャンベルタン”メ・サンク・テロワール”)
透明感あるが来い赤と紫で曇りも見られる色合い。ギュッと凝縮した果実は黒いイメージでアジアのハーブ八角などがあり、石鹸の香料、クリームの香りがある。果実の味が広がった状態から中央へじわっと味が集まる。これとは別に酸が前に出て、裏に黒い印象がある味。全体としては酸が全面に立体的に広がる味わい。

・Lucie et Auguste Lignier Morey Saint Denis 1er cru les Chaffots 2004
(ドメーヌ・ルシー・エ・オーギュスト・リニエ モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ レ・シャフォー)
明るい葡萄ジュースの色合い。落ち着きのあるモッタリした果実と低い重心で、獣臭と、奥にスーッとするスパイスとスイーツの甘い香りがある。味は酸が平面にやや丘っぽくもったりと広がり、裏にずっと苦味がいる。酸と苦味が同一の強弱を持ち、余韻でも同時に消えていく。酸が後から静かに寄り添っている感じ。

ドニ・モルテが透き通った酸なのに対して、リニエは鉱物っぽいミネラルと酸を持つ。



J.C. Le Roux Sauvignon Blanc Sparkling Wine ★私の持ち込み
(J.C.ル・ルー ソーヴィニヨン・ブラン 白 スパークリング)
さすが勉強会メンバーで、ソーヴィニヨン・ブランの香りはご名答。特徴のなさから国産などの意見もあったが、南アフリカ産。国は当てられないだろうと思っていたが、泡でSBも珍しいので品種を当てられるとは。

相原酒造 雨後の月 微紅 SparklingAsia Biko(赤色微発泡 純米酒)★私の持ち込み
カブトムシの餌、スイカ、パンの香り。国産、ビオ、ワインではないのでは?日本酒などの声が上がった。
こちらは黙っていれば分からないと思ったが皆さんさすがです。特にNさんは両方とも正解のパーフェクト。すごい。

おまけでもう1本
・Mathilde et Yves Gangloff 2004  Cote-Rotie La Sereine Noir
(ガングロフ コート・ロティ ラ・セリーヌ)
濃い色合いで、樽の焦げ、ハム、燻製などの香りが前にあり、スーッとした香りもある。混沌とした味わいからウォーヌ・ロマネを想像したが、シラー100%のガングロフ。シラーっぽくなく、味わいが繊細。


宴会モードへ。Iさん提供のチーズは濃厚でおいしい、色合いは濃い黄身やカラスミを想像させる。平野さん手製サラダと、から揚げ、ポテト、バケット、フルーツパンなどでお腹いっぱい。




本日も7本と沢山飲ませていただきました。ご馳走様でした。
Mさんからドイツのワイナリー巡りのお土産ストラップをいただきました。早速、活用します。ありがとうございました。