2012年3月4日日曜日

新着ワインのお試し会 @平野弥

  
いつもながら急な開催のワイン会。本日は京都からお越しいただくHNさんの歓迎と新着ワインのお試し。

  
全員が集まるまで少し時間があったので抜栓済みのイタリアワインを3本試飲。

Fasoli Gino Borgoletto Soave(ファゾーリ・ジーノ ソアヴェ・ボルゴレット)
果実味と酸味のバランスがよく、味わいの印象が変わらない状態でスーっと伸びる。すっきりした味わい。1500円だと安い。状態も含めて今まで飲んだSoaveの中で一番おいしいかもしれない。抜栓から1週間?経っているそうなのでかなりよいワイン。

Valle dell'Asso Lenze Salento Bianco(ヴァッレ・デッラッソ レンツェ・サレント・ビアンコ)
ほわんとした綿の雰囲気。やわらかい甘味の中に酸味がいる。抜栓から1週間経過したもの。

Valle dell'Asso Lenze Salento Rosso(ヴァッレ・デッラッソ レンツェ・サレント・ロッソ)
白と同じくほわんとした綿の雰囲気。赤は若い樽が利いているのでシャープな印象も受ける。抜栓から1週間経過したもの。レンツェの白・赤ともにぼんやりとした印象で飲みやすく、抜栓後であれば酸も利いてそう。1100円ぐらいだそうなのでソアヴェの方が好みだが、酸味が苦手な人にはレンツェの方が好まれるかもしれない。

  
Richard Cheurlin Champagne Brut H NV(リシャール・シュルラン シャンパーニュ・ブリュット・アッシュ)
全員が集まってシャンパンでカンパイ。青リンゴが主体でクリーミーさもあるシャンパンの香り。すっきり、シャッキリした香りと味わい。昨年末に飲んだときよりもシャープさが少なくふんわりした印象を受けた。それでもこれで4000円ぐらいなら満足。

  
サザコーヒーのコーヒー豆チョコ
たまたま前々日に品川店で買いだめしておいたサザコーヒー。今のところ知る限り一番おいしいコーヒービーンズのチョコ。マイルドチョコとビターが好きなのだが最近はミックスしか販売してない。噛んだ瞬間からカツーンと明るく広がるコーヒーの香りと風味、苦いがいい。コーヒー豆をこんなに食べて大丈夫かというぐらい食べてしまう。

・平野さんお手製サラダ
レタス、アスパラ、セロリ、ミニトマトなどのサラダ。バルサミコ酢のドレッシングでいただく。セロリがアクセントになり、アスパラが少し苦味を持ち主張していた。ミニトマトは甘味のあるもの。

  
ブーランジェリー ジャン・フランソワの全粒粉バゲットとバタール。
昨年末に横浜駅に出来たお店で、そのときに食べたパンがおいしかった。なかなか寄る機会がなく、本日は基本のフランスパン系を購入してみた。レジでお店の方につまめるぐらいに適当な厚さでカットするお願いをすると、レジの方がカット担当の方に「可能な限り薄くカットして」と伝わり、とても薄く沢山のカットをしていただいた。カット作業を見ていて申し訳なかったがとても食べやすくかったです。

・平野さんお手製 牡蠣と小玉葱のコンフィ
ワインラウンジ トリニティさんの「広島産かき」を参考にしたというコンフィ。違いはトリニティさんのは高いトーンで、平野さんのは中低域の味わいで、牡蠣の種類や時期、オリーブオイルの種類の違いなどがによるものだろうか。

  
・Pascal Mazet Champagne Brut Grande Réserve NV(パスカル・マゼ シャンパーニュ・ブリュット・グラン・レゼルヴ)
シェリー香が軸にあり、その周囲に焼きリンゴがいる。味わいも同じニュアンス。年末に飲んだときと比べると熟成が進んでいる印象で、もっと香りが爆発してクリーミーな味わいだった。古酒好きに好まれる味わい。デコルジュマンの実施日によって味わいが大きく変わると聞いたことがあるのでそれによる違いだろうか。

  
ならばと、なんとシャンパンをデカンタ。泡が十分に入り込んでいるのでデカンタしても泡はかなり残っているが、少し収まった。舌触りや味わいは柔らかくなった。購入したものはもう少し落ち着かせてから飲んでみたい。

  
 
ニーハオ 本店(蒲田) 焼き餃子と小龍包子
SGさんが準備してくれた蒲田の有名店の餃子。厚めでもっちりした皮の味わいと、野菜が主体のジューシーな味わいな餡でそこに肉の甘味とニンニクがグっと途中から出てきて味わいの下支えをしている。口当たりもやさしくおいしい。単体で食べられる。小龍包は豚肉と玉葱の甘味がじゅわーと出てくる。

  
Geantet-Pansiot Bourgogne Blanc 2009(ジャンテ・パンショ ブルゴーニュ・ブラン)
ブルゴーニュクラスにしては香りが弱く、味わいも弱い。香りは最初まったく出てなかったが少しずつ柑橘系の香りが出てくる。酸は穏やかで輪郭はぼやけている。

  
Geantet-Pansiot Bourgogne Pinot Fin 2009(ジャンテ・パンショ ブルゴーニュ・ピノ・ファン)
ブルゴーニュ・ブランと同じニュアンス。樽が利いていて、赤果実に少し黒果実が混じった風味。アタックでそれらの味わいがグッと小高い丘のように出て、その後急激に味わいが引いていく。

  
Francis Ford Coppola Diamond Collection Chardonnay 2010(コッポラ シャルドネ)
ブラインド。癖を持つ香りや味わいで黒く小さな核があり、シャープな線もあることからリースリングと思ったらシャルドネ。甘味が強く、砂糖のような甘味の成分で先端が丸い。最近は少なくなってきた昔ながらのアメリカらしい味わい。

  
  
・平野さんお手製 鶏の丸焼き
ゴージャス。オーブンから出てきた丸焼きはまんまると照りがある。カットするとお腹からパンやライス、玉葱などの具材が出てきた。鶏の表面は香ばしく、鶏肉は皮がパリッと焼けていて鶏肉らしい味わいがグッと出てくる。中の詰め物に鶏肉の味わいが浸みこんでいておいしい。こういう料理は華やかで楽しい。

  
René Cacheux et Fils Vosne-Romanée 2009(ルネ・カシュー・エ・フィス ヴォーヌ・ロマネ)
ジャンテ・パンショのピノ・ファンと同じくぼやけている。ヴォーニュ・ロマネは輪郭が定まらずに2重、3重にダブって見えるようなタイプやふわふわとしているタイプも特徴ではあるが、それとは少しニュアンスがことなるぼやけ方のような気がする。薄めの果実味で酸味はそれに入り混じっている。

  
・Domaine Jean Tardy et Fils Vosne-Romanée 1er Cru Les Chaumes 2004(ドメーヌ・ジャン・タルディー・エ・フィス ヴォーヌロマネ レ・ショーム)
薄い味わいで、プルミエだが濃さでいうと一般的なブルゴーニュAOCぐらい。筆記体のエチケットがかっこいい。

  
Francis Ford Coppola Diamond Collection Pinot Noir 2010(コッポラ ピノ・ファン)
ピノではなく違う品種と思わせるぐらい濃い味わい。ガッチリしたコンクリートブロックのようにギュッと凝縮したような感じで果実味のエキスをストレートに味わえる。エキスを抽出したタイプだとエグミのようなものを感じたりするがこれはなく、果実味の甘味と柔らかさで包み込む。誰とは思い浮かばないが、力があってるマッチョだがその筋肉の周りには肉弾を纏っているレスラーを想像させる。

  
・Claude Dugat Gevrey Chambertin 2009(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
色、香り、味ともに濃いが、酸が活き活きしているので美しい。先月飲んだブルゴーニュAOCと比べると、よりジュヴレ・シャンベルタンらしく骨格もしっかりして果実味も豊富だが、酸味や苦味などとのバランスが取れているため2009年の濃さを強く感じさせず、この村名クラスでもすでにおいしく飲める。

 
まだ食べるのという声もあるなかで出てきたシーフードパスタとコンテ。シーフードパスタは塩梅がよくおいしい。コンテも香りがよく、旨味が凝縮されていてナッツっぽさがありおいしい。

  
若菜屋 焼き栗きんとん
HNさんが京都から持ち込んでくれたお菓子。表面は香ばしく焼かれた焼き栗を思わせる外観で、噛むとねっとりした感じと歯切れの良さがある適度な歯応えの練りきりのような食感。甘味が中核にあり、それを中心にして栗の風味がふわーっと纏ったような味わい。甘味は強めだが上品な味わい。

  
Domaine Mathilde et Yves Gangloff Condrieu 2006(マティルド・エ・イヴ・ガングロフ コンドリュー)
紅茶の香り。ミルクティーも入る香り。甘味や果実味が強く、中心に濃い色の成分がある。少しだけオイリーさはあるが質感がいい。ビードロの手吹きのグラスを思い浮かばせる味わい。このコンドリューはリリース直後は油を飲んでるかのように果実が凝縮されすぎてオイリーさ爆発だが、2006年は現段階で2005年と同じくかなりおいしく飲める。

  
本日のラインナップ。いつもながらおいしいワイン、料理ありがとうございました。7人で10本の楽しいワイン会でした。

ワイン専門平野弥
横浜市都筑区 荏田南町4212-1 045-915-6767 13:00-19:00 月火休