2013年1月13日日曜日

平野弥ワイン倶楽部 新着ワイン試飲会

  
平野弥ワイン倶楽部の新着ワイン試飲会。新しいワインのお試しと魚との相性テスト。ひとり一品持ち寄りで色とりどり。

  
お店で試食しておいしかったので私が持ち込んだイタリア栗。素朴な味わいで食べるほどに癖になる。玉子サンドはスタッフYさん特製マヨネーズを使ったもの。平野さんは鶏の味がすると感動していた。山形ラフランスを生ハムで巻いたものはラフランスの味わいがよく、やや硬めだがとてもジューシーでおいしく、生ハムの塩味が味わいを広げている。

  
マスカルポーネとタラコのディップはおもしろい組み合わせで簡単そうでいい。鴨肉のディップはヒジキなどの風味があった。

  
スペアリグはソースが浸み込んでいる。生春巻きは2種類でサーモンとエビ。エビの味わいが主張しておいしかった。ミートローフは具材が入っていて生ハムは味わいがしっかりしている。

 
白カビのサラミは色合いがきれいで香りがよく、塩味が控えめ。オリーブは味わいが2種類。

  
Comtes de Lorgeril Les Terrasses Sauvignon Blanc Vin de Pays D'Oc 2011(1400)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・ソーヴィニヨン・ブラン ヴァン・ド・ペイドック)
ソーヴィニヨン・ブランの青さ、グリーン、ハーブに雲がかかった香り。奥に草をギュッと集めたような濃さのあるグリーンがいる。口に含むとパーンと上顎に柑橘の果実が張り付く。ソーヴィニヨン・ブランらしい酸味がキリキリしている。

Comtes de Lorgeril Les Terrasses Chardonnay Vin de Pays D'Oc 2011(1400)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・シャルドネ  ヴァン・ド・ペイドック)
華やかなラムネソーダのいい香り。口に含むと一瞬口奥へと素直に流れ、その後にグンっと味わいが持ち上がり、その後はその高さを維持して上顎近くを水平に張り付いて進んでいく。シャルドネグラスと比べてブルゴーニュグラスに注いだ方が初めの香りは大人しいがスワリングすると香りは膨らみ柔らかく広がり、その分味がぼやけている感じがする。味わいは弱くなる。シャルドネグラスで飲んだ方が香りと味が集中していて好み。

Comtes de Lorgeril Les Terrasses Viognier Vin de Pays D'Oc 2011(1400)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・ヴィオニエ  ヴァン・ド・ペイドック)
とろみを感じさせる香り。甘さと広がりがあり、青さを含んだコクを持ち、ラムネ、オレンジが香る。口に含むと酸味が舌にきて、旨味が先端が丸く伸びていきながら力強くグーンと口奥へと進んでいく。

  
キッシュ 卵、サワークリームにキャラベルシードがアクセント。付け合せの玉葱とジャガイモのソテーもよく炒られていておいしい。さつま揚げとラクレット。

ここからドイツワイン。
  
Bioweingut Lorenz Wilhelm Tell Apfeltischwein 2010(1400)
(ビオヴァイングット・ロレンツ ヴィルヘルム・テル アプテルフィシュヴァイン)
おかしのラムネのいい香り。スーッとする感じ、黄色い花、黄色い花のつぼみが中核にあり、その周囲をリンゴの紅玉を剥いた皮やシードル、ライムも香る。口に含むと若いメロンがいきなり舌から上顎方向へとパーンと高いトーンへ立ち昇り、旨味は舌から少し浮いた部分を低空飛行していく。

Bioweingut Lorenz Kopstand 2011(1800)
(ビオヴァイングット・ロレンツ コプスタンド)
クーっとマスカット、ヴィオニエの華やかさ、紅茶などが香り、味わいにはザラメの甘味がある。醤油っぽい香りも感じたが、後で確認するとそのときに提供された料理からとってしまっていた。

Bioweingut Lorenz Riesling 2011(1800)
(ビオヴァイングット・ロレンツ リースリング)
リースリングの香りがはっきりと立っている。旨味がジュレのように半固体のようになりながら口奥へと力強くグーンと進んでいく。

  
Eva Fricke Rheingau Riesling Trocken 2011(3300)
(エヴァ・フリッケ ラインガウ・リースリング・トロッケン)
奥にいてお淑やかな香り。味わいは8-10がアタックから立ち上がっていたのに対して、こちらは5度ぐらいの小さな勾配でスーッと酸味が持ち上がりながら伸びていく。高い酸味のトーンがきれい。

Weingut Hans Wirsching lphofer Monchshutte Mueller-Thurgau Q.b.A. troken 2011(1905)
(ハンス・ヴィルシング家 イプヘーファー・モンヒシュット・ミュラー・トゥルガウ QbA トロッケン)
香り高い。旨味があり、甘さも持つ香り。核になる部分にコクがあり、そこを中心として蕾の状態のチューリップ形状に深みのある香りが上方へグゥワーっと立ち昇る。口に含むと酸味のトーンが高くキーンとしたもので、一気に高い成分が立ち昇り、流れていく過程でピカピカと瞬いて光る。軽くて旨味がある。

Weingut Hans Wirsching Iphoefer Kronsberg Mueller-Thurgau Kabinett trocken 2011(2858)
(ハンス・ヴィルシング家 イプホーフェン・クローンスベルグ・トゥルガウ・カビネット)
12に丸みを持たせたような感じ。ボールを投げた軌跡のように軽い放物線を描いて口奥へとふーんと味わいが進む。余韻にグリーンさがある。

 
Fürstlich Castell'sches Domänenamt Schloss Castell Silvaner QbA trocken 2011(1905)
(旧カステル大公国管理局 シュロス・カステル・シルバーナ Q.b.A. トロッケン)
バランスがいい。おいしい。旨味、酸味、甘味、果実味、果実の苦味などが上品にバランス取れている。

Fürstlich Castell'sches Domänenamt Casteller Kugelspiel Silvaner Kabinett trocken 2011(3334)
(旧カステル大公国管理局 カステラー・クーゲルシュピール・シルバーナ・カビネット・トロッケン)
さらにバランスがいい。上品な香りと味わい。

ここから新着赤ワインのお試しに加えて、赤ワインを魚に合わせるお試し。
  
お魚は刺身で高知のヒラスズキ、和歌山の平目、長崎のサバの3種類。魚は新鮮な「魚吉水産」さんのもの。

  
Comtes de Lorgeril Les Terrasses Rouge Vin de Pays D'Oc 2011(1290)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・ルージュ ヴァン・ド・ペイドック)
明るい香りと味わい。曲率の大きい円弧で舌から口奥へと軽くフーンとした旨味が伸びていく。
ヒラスズキ○、平目○、サバ○とすべて一緒に飲んでも問題はない。ただし、合わせることによって調和したり、旨味を増長することもない。

Comtes de Lorgeril Les Terrasses Cabernet Sauvignon Vin de Pays D'Oc 2011(1300)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・カベルネ・ソーヴィニヨン ヴァン・ド・ペイドック)
カベルネ・ソーヴィニヨンらしい森の香りと樹木、黒い芯のある香り。味わいにも杉の風味やスッとする感じがある。
ヒラスズキ×、平目○、サバは××で、魚単品だと感じない皮の生臭さが出てくる。

Comtes de Lorgeril Les Terrasses Merlot Vin de Pays D'Oc 2011(1300)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・メルロー ヴァン・ド・ペイドック)
膜のある香りで味わいはさっぱりしている。
ヒラスズキ×、平目×、サバ○で、サバは皮の部分を食べなかったからかもしれない。

  
Comtes de Lorgeril Les Terrasses Syrah Vin de Pays D'Oc 2011(1300)
(コント・ド・ロルジュリル レ・テラス・シラー ヴァン・ド・ペイドック)
いい香り。強さや丸さがあり、バランスが取れていておいしい。
ヒラスズキ△、平目××、サバ○で、ヒラスズキは余韻に少しだけ生臭さが出てくる。平目は調理されているのかごま油の風味を持つが、そのごま油の風味と全く合っていない。

・Claude Dugat Gevrey Chambertin 2010(12000)
(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
いい香り。落ち着きがある上品な梅ジソ、果実の甘さと妖艶さも伴う香り。口に含むと梅がピカッと光る。いい旨味があり、明るいが深みを持つ。2009年ヴィンテージまではガッチリした力強い味わいであったが、この2010年から息子さんへと代が変わりアルマンルソーのような澄んだブドウスープのような味わいに変わった。格としては従来通り、この村名でプルミエクラスの品質。好みではこちらの2010年タイプだが、2009年以前のタイプが好きな人にはショックからもしれない。
ヒラスズキ△、平目△、サバ△で、どれも少しずつ後半に生臭さが出てくる。

  
肉の味わいがいい鴨肉。金陵さんの皮付き豚とアヒル。味わいがしっかりしているフィグログ。

 
シュトーレンが澄んだ甘味でおいしい。あまりない上品な味わいのシュトーレン。キウイフルーツ。

  
Weingut Dexheimer Heimersheimer Sonnenberg Scheurebe Eiswein 2007(3500)
(デクスハイマー家 ハイマースハイマー・ゾンネンベルク・ショイレーベ・アイスワイン)
セメダイン、酢酸の香りとザクロ、果実を絞ってギュッと詰まった香りがある。口に含むと旨味と上品な甘味があり、酸味はそこそこの量を持ちながら伸びていくがその途中が少しガタガタと暴れている。酸味が少ないこともあり糖分が強くグっとくる。元々のつくりは相当しっかりしていて、状態がよければかなりおいしそう。普通には十分に飲める。

本日も17本と沢山のワイン、また色々なおいしい食事ありがとうございました。いつもは並べてラインナップを撮るが今回は忘れてしまった。新着はすべて状態がよいのでどれもおいしく飲めた。本日の中では当然だが断トツでデュガがおいしく、それを除くと赤ではレ・テラス・シラーがバランス取れていて1300円だと安い。白は3334円とやや高めだがシルバーナのカビネット、価格とのバランスではQ.b.A(1905円)もいい。白の低価格ではレ・テラス・シャルドネ(1400円)、ヴィルヘルム・テル(1400円)も好みの味わいであった。

ワイン専門平野弥
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