2014年7月20日日曜日

Philippe Pacalet Meursault 2012(フィリップ・パカレ ムルソー)

   
  

3cmの太さで横向き15cmぐらいのエクレア状に香りがぼわんと現れる。果実と花、栗や蜜が凝縮し、実は詰まっているがもわんとした香りやオーラがあり、硫黄も少し香る。菩提樹や菊の花、グレープフルーツがクリアに高いトーンで香る。スワリングすると硫黄の強い香りに打ちのめされる。舌にはクリアで酸味がきらりと光、粘度を持ちながらその場に味わいが滞在し、鼻腔には栗のきれいな上澄みが抜ける。ほっこりした栗も鼻腔に集まる。舌はすっきりで栗や料理の旨味、コッテリさのない旨味であり、上顎の方にエネルギーがへばりついていき、いい風味が鼻腔に集まっていく。

先週あったパカレのワイン会で入手したおいしいムルソー。
やはりドーヴネスタイルをクリアに、そしてチャーミングにした感じ。ドーヴネがエレガントな50代だとすれば、こちらは上品さとキュートな一面も持つ30代。また、酸味はギラリやキラリではなく、その酸のエッジがやさしい「きらり」が言葉として相応しい。(購入:ワイン専門平野弥(8800)/輸入:野村ユニソン)

Philippe Pacalet(フィリップ・パカレ)
12, rue de Chaumergy 21200 Beaune - France +33 (0)3 80 25 91 00 contact@vins-philippe-pacalet.fr