2012年4月1日日曜日

日本未発売のワイン会

  
  
帰国後に行った少人数のワイン会。フランスのドメーヌから購入してきた日本に輸入されてないワインの会。場所は平野弥さん。1週間前に抜栓した石橋コレクションのドイツワインを試飲したが状態がよくておいしい。こちらはおまけ。

  
  
  
  
食事の数々。

  
 
Champagne Richard Cheurlin Blanc de Blancs Brut(リシャール・シュルラン ブラン・ド・ブラン)
数が少なすぎて現地でも試飲できなかったブラン・ド・ブラン。バラの香りがするというドメーヌの話だったが、いわゆる赤いバラではなく、ローズヒップのような酸と大人しい香りで味わいにも果実のビタミンCのような風味がある。シャンパンらしい香りと味わいもあるが、リシャールらしいシャブリのような鋭さとミネラルが主張している味わい。

  
・Pascal Mazet Champagne Brut Premier Cru Millésime 1996(パスカル・マゼ ミレジム)
こちらはドメーヌで試飲させてもらったが、このボトルは熟成が進んでしまっていた。元々熟成のピークに向かっている香りや味わいだが、これは熟成を昇り過ぎて、活き活きとした果実味や膨らみが乏しくなってしまっている。残念。

  
  
・Claude Dugat Gevrey-Chambertin 2009(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン)
・Claude Dugat Gevrey-Chambertin 1er Cru 2009(クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン 1er Cru)
Fさんが開けてくれた2本。果実味が濃いが凝縮した感じではなく実が詰まっている感じで、酸味やミネラルが基底にいる。ぼわっとした密度の高いエネルギーの集まりになっている。やはり、プルミエの方が要素が強い。果実味が濃いのでジュヴレ・シャンベルタンの鉄っぽさは目立たない。

  
  
・Domaine Jean Raphet et Fils Clos de Vougeot 1985(ジャン・ラフェ クロ・ド・ヴージ)
徐々に消えていったが最初は臭みが爆発。時間が経つと臭みは消えてきたがその印象が後まで残ってしまう。味は熟成感と妖艶さも少しあり、ジャン・ラフェらしいほわほわした要素もある。数ヶ月前に同じものを確認していたのにボトル差のようでとても残念。
写真最後は某所のイチゴ。このイチゴがすばらしい。2cmぐらいのボリュームになっているかわいくキュートな甘味がほわんと出現し、その後に続く果実味と酸味のバランス、それらの余韻までスムーズに流れていく味わいと香りの膨らみ。これは上質なワインに求めているものと同じ。

  
 
飲酒量を調べるキット。袋に息を吹き込んで、筒を袋に差し込んで袋から出すとアルコールによって中に入っている粒子が溶けて色が変わるというもの。その溶けた位置が黒い線より超えると血中アルコール濃度0.5mg/ml以上(呼気中アルコール濃度が0.25mg)以上ということになる。フランスでは0.5mg以下ならOKだが0.5mg以上だと750€の罰金と減点と厳しく罰せられる。(在フランス日本国大使館のホームページはこれ以外の内容も分かりやすい TOP > 領事情報 > フランス滞在情報 > 交通法規)。日本では血中濃度が0.3mg以上でNG。
なお、写真はNさんがお試しでやってみたもので、黒い線を少し越えるぐらいなのでフランスでも運転はダメです。

折角なので日本未発売のワインだけを持ってきた。しかし、残念ながら全滅に近い。リシャールは個性的な赤いバラを期待してしまったがいつも通りのシャブリっぽいシャンパンの味わいだった。パスカル・マゼは熟成が進み過ぎ、ジャン・ラフェは時間が経って飲めるようになったが最初の臭みが強かった。個人的には失敗でも楽しかったのですが皆様すみませんでした。